養育費新算定表について

先日、最高裁判所が養育費の算定表を見直すというプレスリリースがありました。
新算定表については、23日に最高裁HPにて公表されるとのことで、いよいよその発表が迫っています。

さて、この養育費新算定表が発表されることによる影響ですが、すでに取り決められた養育費の金額が(この新算定表が発表されることによって)直ちに(自動的に)変更されるものではありません。
(もちろんこれを機会に当事者が能動的かつ積極的に養育費の金額を見直すことは可能です。)

また、養育費の金額は「事情の変更」があれば見直すことができますが、裁判所として算定表の見直しは事情の変更には当たらない、という取り扱いをするようです。
しかし、旧算定表が見直され新算定表が出されることになったのは、それを求める社会情勢の変化があった(「社会情勢の変化」は事情の変更に当たり得ます。)と言うべきで、これを根拠に一方が養育費の見直しを裁判所に求めた場合、(この新算定表が)裁判所の判断にどう影響を与えるかについては実務関係者の中でも意見が分かれています。